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引間徹という作家さんが書いた、競歩を題材にした本をご紹介します。

古い本です。

巻末を見ると出版は94年1月。

94年は3月まで愛知県豊田市に住んでいて、4月から進学で札幌に行った年です。

記憶では豊田市で買ったので、出版後すぐに読んだことになります。

愛知にいる頃は恥ずかしいくらい本を読んでいなかったので、進学を機に人並みに読書をする学生になろうと、初めてまともに本を何冊か買った、その中の1冊です。

平凡な大学生が、オリンピックレベルにあるのにオリンピックに興味のない義足の競歩選手に出会ったことで、競歩にのめりこんでいく話です。

ボリュームのある本ではありませんし、全体的にスピード感があるのですぐに読めます。

読後は思わす、競歩やってみようかな、って気になるかも(私はなりました)。

登場人物のセリフも響きます。

元競歩選手の指導者シズナミは競歩を
「高度な『技術』」
だと言う。

好きです、そのスタンス。

義足の競歩選手が主人公に向かって吐く
「自分の気が向いたときだけ情熱傾けたってだめなんだよ」
ってセリフは耳が痛いものの、ランナーとしてもトレーナーとしても共感できます。

競歩の練習を重ねるうちに身も心も強くなっていく主人公の様は、市民ランナーの皆さんの実体験と重なるのではないでしょうか。

ランナーにもまだランナーでない人にもぜひ読んでもらいたい本です。