ここんところの息切れをFBページに何度か投稿したところ、「オーバートレーニング症候群なのに運動してもいいの?」って聞かれます。

確かに、スポーツ医科学の世界でいうオーバートレーニング症候群は、重症化・深刻化することもあると知識レベルでは理解しています。

ただ、ひょっとしてこれがオーバートレーニング?って投稿もしましたが、私が本当にオーバートレーニングなのか、分かりません。

そもそもオーバートレーニングって何?って話ですよね。

また、質問者が理解するオーバートレーニングと、スポーツ医科学の世界でいうオーバートレーニング症候群が同じなのか?、など、ツッコミどころも多いのですが、確認するすべのないことは棚に上げて、質問に対する答えを綴ってみます。

 

院長 すえきはオーバートレーニング症候群か?

日本体育協会が編集した『アスレティックトレーナー専門科目テキスト4 健康管理とスポーツ医学』では、用語の定義が確立されていないことを断ったうえで、オーバートレーニング症候群の症状を9つ示しています。

私に該当する症状があるか、順番に見ていきましょう。

1.原因不明の競技成績の低下 ー ○

低下してるけど、もともと大した競技成績ではない、という気も。

2.易疲労 ー ○

すぐ疲れることを易疲労といいますが、該当しますね。主症状です。

3.全身倦怠感 ー ×

易疲労とどう違うのか? ま、全身に倦怠感はないので該当せずで。

4.頭痛 ー ×

5.睡眠障害 ー ×

6.食欲不振 ー ×

7.体重減少 ー ×

体重、減ってはいませんが、もともとこれ以上減りようのないくらいヤセなので、どうなんでしょう?

8.集中力の欠如 ー ×

9.うつ状態 ー ×

 

念のため貧血も疑ってみる

似たような病気(と言っていいのかな?)に貧血があります。

『アスレティックトレーナー専門科目テキスト4 健康管理とスポーツ医学』に示された貧血の症状を同じようにチェックしてみます。

1.競技能力の低下 - ○

2.動悸、息切れ ー ○

3.易疲労 ー ○

4.頭痛 ー ×

5.めまい ー ×

6.耳鳴り ー ○?

とくしまマラソンでは耳がキーンとしたけど、普段はありません。

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7.浮腫 - ○?

今から10日ほど前の神戸出張の時に足が浮腫んでいました。
貧血のせいかな?それとも長時間運転したせいかな?

 

オーバートレーニング? 貧血? で、運動していいの?

いかがですか?

オーバートレーニング症候群の症状には9項目中2項目、貧血の症状には7項目中3(or 4 or 5)項目該当していることになりましたが、確率的には貧血ですか?

で、運動していいんでしょうか?

わからないでしょ? わからないんです。

知識なんて所詮、他人の意見ですから。

練習していいのか? 走っていいのか? どの程度走っていいのか? そんなことは、知識を参考にしたとしても、結局自分で決めないといけないことなんです。

 

人間には運動の可否や程度を判断する力がある

ケガや体調不良のときに、運動していいか否か、どの程度運動していいのか、なんてことは、だいたい判るでしょ、感性で。

できそうならやってみて、できれば続けて、できなければ落として、それでもできなければ止める。

時々判断ミスして、悪化させることもあるけど、次回はそれを踏まえて判断すればいいわけで、そういう経験をしているうちに、精度の高い感性が育まれるのではないでしょうか。

サポートチームで預かる中学生,高校生たちの中には、入部したての頃は全然自分で判断できない選手もいます(ってかほとんどそうかな~)。

でも、自分で判断させているうちに、性根が腐っていたり(←滅多にいませんが・笑)、逃げ癖・言い訳癖がついた選手(←これは少しずつ増えている印象です、時代ですかね~)は別として、全員出来るようになります。全員です。

例外は、知ったかぶりする選手。

「ガングリオンが~」とか、「乳酸が~」とか、知識を披露する選手に感性が芽生えるのを見たことはありません。

「オーバートレーニングなのに運動していいの?」って疑問に思ったあなた、知識レベルだけでそう思ったのなら、要注意です。