実は半年前までおしりが痛かったんです。いや、ハッキリ申しましょう。肛門が痛かったんです。

ピークは昨年3月から6月までの4か月間。一日のうちで強弱はあれど、ジンジン,ヒリヒリと常に痛かったです。

その後痛みは和らいでいき、今ではすっかり解決しているので、こうしてネタにもできるのですが、当時はずいぶん悩みました。

ひどい日なんか、痛くて眠れませんでしたから。

実は治療院の外来業務でも、相談されることが時々あるんです。

スポーツ治療院なんで、肛門の相談のために受診する患者さんはいらっしゃいませんが、問診・説明・治療・エクササイズ指導とひと通り終わった段階で、「あのー、もうひとついいですか?」ときり出されることがあります。

多いのは女の子から。 女の子>女性>男性の順です。 男の子から相談されたことはありません。 なんでだろう? 偶然かな?

病院に行くのはなかなかハードル高いですよ、自分もそうでしたけど。

おしりの穴を人様に見せるのがチョット・・・、って理由もありますけど、もし診てもらって、「じゃあ切りましょう!(←あくまで想像です)」なんて言われたら大変でしょ?

というわけで、今回は肛門の痛みに対処するひとつの方法を、実体験を絡めながら紹介します。

 

神経絞扼症候群という疾患がある

神経絞扼症候群という疾患があります。

脊髄から出た神経が途中で圧迫されることで、神経の行き先に起こる様々な症状の総称です。

具体的には
・痛み
・しびれ
・感覚過敏
・感覚鈍麻(感覚が鈍くなる)
・脱力感(力が入りにくい)
・筋緊張
・筋力低下
といった症状が出ます。

肛門には陰部神経という神経が分布していて、それが途中で圧迫さることで、肛門がジンジン痛かったり、感覚過敏になってヒリヒリしたりすることがあるというわけです。

梨状筋のせいで肛門が痛いことがある

陰部神経を圧迫するとしたら、股関節の後ろ側に位置する、梨状筋という筋肉です。

左は右下半身のイラストで、おしりの大きな筋肉(大殿筋と中殿筋)をはがしたのが右のイラストです。(イラストは医学書院の『プロメテウス解剖学アトラス』からお借りしました。)

矢印が指すくさび型の筋肉が梨状筋です。

陰部神経は梨状筋の下の隙間(梨状筋下孔と言います)から出てきて肛門周辺に分布します。

梨状筋に過緊張が生じて、梨状筋下孔で陰部神経を圧迫し、肛門が痛い。 理屈の上では十分ありえます。

特に、痛みに以下の特徴があれば、梨状筋を疑っていいと思います。

・肛門の片側だけ痛い、片側がより強く痛い
経験上、梨状筋が過緊張を起こす場合は左右差があるので、痛みにも左右差があるはずです。 私は左側だけ痛かったです。

・座りっぱなしで痛みが悪化する
特に車,バス,飛行機といった乗り物と胡坐(あぐら)が梨状筋を硬くします。 私はこれにも心当たりがあります。 飛騨高山ウルトラまでの車移動は大変だった~・汗。

・たくさん歩いたり、たくさん走ったりすると痛みが悪化する
マラソンや登山,ハイキングとか。 肛門の痛みに悩まされているランナーやハイカーって多いんじゃないでしょうか? イッテQのイモトさんとかね。

 

梨状筋の緊張緩和に鍼治療はとーっても有効

肛門の痛みが梨状筋によるものならば、梨状筋の緊張緩和で痛みが軽減するはずです。

地道におしりのストレッチをしてもいいんですが、もし梨状筋が原因でない場合は早く次の原因を見つける必要があるので、のんびりしないほうがいいです。

関連記事:おしりのストレッチ・ストレッチは1種目だけ、ってことにもしなったらコレにします

おすすめは鍼治療。

おしりの深部にある梨状筋ですが、鍼なら直接刺激できるので、効果が高い。 理屈上もそうですが、臨床での実感でもそうです。

ウチに来ていただければ施術しますよ ♪

 

ホグレルスペースも◎

鍼灸治療院は日本中どこにでありますが、治療院を受診していきなり「梨状筋に鍼打って下さい!」っていう受診の仕方はできないと思います。 治療院に限らず、医療機関といわれるところでは全部そうです。

わたしがその立場でも、ちゃんと問診とって検査・テストして、その結果「確かに梨状筋が原因だ」って判断してはじめて梨状筋に鍼打ちます。 患者さんサイドから「どこそこに鍼打って」と言われても、「承知しました!」っていうわけにはいきません。

では、ウチを受診できない場合はどういう方法があるか?

ホグレルスペースへ行きましょう!

Hogrel( ホグレル )という、柔軟性向上と機能・動作改善を行うマシンを製作・販売している会社があり、ホグレルスペースはそこの直営フィットネスジムです。

ホグレルスペースホームページ:http://www.hogrelspace.com/

ホグレルスペースが近所になければ、ホグレルマシン導入施設へ。

ホグレル導入施設一覧はこちら:http://www.hogrel.com/installationrecord-index.php

選択するマシンは3つ。

まずはインナーサイをハードラーポジションで。

そしてトータルヒップ。 ウチにあるのは転用品ですけどね。

3つ目はレッグプレス。

ウチにはレッグプレスがありませんので、ストレッチベンチ。

この3種目を3~5サイクル実施すれば十分でしょう。

 

1週間~10日間でキッパリ判断する

肛門のトラブルは、特に排便時に出血する場合は、命にかかわる疾患の兆候ってことのありえますので、効果がないものをズルズルと継続するのは絶対ダメ。

鍼治療なら3日に1度の施術を3回、マシンでほぐすのなら1日おきの実施を5回やったタイミングで効果判定。 それ以上粘る意味は無いと思います。

痛みが和らぎつつあるのなら、そのまま継続。 でも、まったく痛みが変わらないのなら、梨状筋犯人説はあきらめて、専門医に相談しましょう。

この判断はシビアにしてくださいね。