多少痛くても走っていいと思う理由を、別の切り口から説明します。

Part.1はこちら:多少痛くても走っていいんじゃない?って思う理由

スポーツ現場では身体の強さや丈夫さで克服する痛みがあります。十分強くないから痛い、ってことがあるのです。

でも、これってネガティブなケースばかりではないんです。

グラフで説明してみます。

縦軸にパフォーマンスと身体の強さをとって

横軸に時間をとります。

練習するたびにパフォーマンスが上がれば、ランナーならタイムが縮まるとか、球技の選手なら足が速くなるとかジャンプが高くなるとか新たに技術を習得するとかキレてくるとか、そうならばグラフは右肩上がりになるのですが、初心者でもないかぎりそういうことはありません。

練習しているのにパフォーマンスがほとんど上がらない、むしろそういう期間のほうが長い。

でも、諦めず練習していると、ある日急にパフォーマンスが上がる時期が訪れます。で、また停滞する期間が続き、ある日また上がる。

長い踊り場を歩いて、不意に1段上がるような、そんな階段状にパフォーマンスは上がっていくのです。

一方、身体は急に適応しないので、先に上がっちゃったパフォーマンスに耐えられる身体になるまでタイムラグが生じます。

この期間に痛みが出やすいんです。

休んでも解決しますよ、きっと。
でも、せっかく上がりかけたパフォーマンスは元に戻るか、場合によっては元よりも下がる。

練習再開して、いい練習を重ねていけば、また伸びる時期がくるでしょうけど、その時はどうせまたどこかが痛い。また休んで解決して・・・、ってそれじゃ伸びないし上達しないし、おもしろくない。

あまり痛みが出ない範囲で練習続けて、身体の適応を待つのがやっぱりオススメ。
それで1週間くらい様子見ても改善の兆しが無い場合は、身体の適応を妨げている機能不全、例えば柔軟性とか関節可動域とか著しい左右差とかがあるので、機能改善をしっかり指導できる医療機関なり専門家なりの力を借りる。

あまり痛くない練習ってどの程度?って思うかもしれませんが、そのさじ加減は感性のようなものです。

時にはやりすぎて悪化する日もあるかもしれませんが、次回はそれを踏まえて練習する。そういう経験を積んでいけば自然に身に付きます。

飛べなくなるまで飛んじゃう鳥とか、走れなくなるまで走っちゃう犬とか、いないでしょ。人間にだって、そういう感性はありますし、今無いのなら育てればいい。

サポーター、クッション、痛み止め、そういうものに頼っているうちは育たないと思いますよ。