こう見えてもタイムや距離を追求して走っているのですが、昨年6月の飛騨高山ウルトラを最後に、失敗レースが3本続きました。
1本目:村岡、完走できず~
2本目:おかやまマラソンを振り返ってみた
3本目:そうじゃ吉備路マラソンを振り返ってみた
フルもウルトラも、自己ベストの更新が半年以上ありません。
でも、結果に反映していないだけで、技術的には進歩していると思っています。
長い踊り場の先にステップアップの階段があるのが技術練習
時間を費やしても、なかなか効果が発現しないのが技術練習の特徴です。
効果が発現しない時期が長い踊り場のように続き
ようやく階段があって効果が現れる。
で、また踊り場が続く。
踊り場を歩いているときは、いつ階段にたどり着くか分からないし、たどり着けるのかさえ分からない。
だから不安だし、怖いし、知名度の高い人がやっていることや言っていることが気になるし。
でも、信じて進み続けないとたどり着けないんです。
仕事柄、スポーツをする中学生,高校生を何百人も見てきましたが、キョロキョロせずに踊り場を黙々と進む子が上達します。
筋力的なことは効果の発現も早いが頭打ちも早い
根気が続かず踊り場で立ち止まる選手は論外ですが、多いのは別のこと始める選手。
これも伸びないパターンです。
ほとんどが筋力的なことに手を出します。
でも、いいことがあるのは最初だけ。
筋力は効果の発現が早いんです。(以下、数字は私が指導現場で受ける印象です)
早くて1週間、長くても3週間もやれば、選手本人はもちろん、周囲の人でさえ実感するほど成果が見え始めます。
でも、すぐ頭打ち。半年くらい成長が続けばいいほうではないでしょうか。1年も続かないですよ。
専門スタッフの指導を受けられる環境では、この頭打ちをうまく回避して成長につなげるように、フィジカルコーチなる専門職が、負荷や反復スピードを変化させたり、種目そのものを変えたりしてくれます。
もちろん筋トレしちゃダメなんて言いませんが、こういう環境にいない選手が技術練習そっちのけで筋力的なことに逃げると、本っっ当に伸びません。
どうせ筋力的には衰える一方の年齢ですから
私の場合、身長は高いほうですが、筋肉に関してはボリューム的にも力的にも、他人より秀でていた時期は学生時代を通して一度もありません。
ただでさえショボい筋肉なのに、それさえ日に日に低下する年齢なので、これに抗って筋力的なことに活路を求めるランニングは、進歩するイメージが湧きません。
幸い(?)まだまだ足音うるさいし、着地感覚の左右差も著しいしので、ランニングの技術的にはぜんぜん下手クソだと思うんです。
なので、ここは逃げずに技術の研鑽を続けます。
かつてのハンドボール界では切り返し動作さえ技術だったみたいですからね。今だと体幹トレとかさせちゃうんでしょうけど。
ステップアップの階段にたどり着くのはいつなのか、それともたどり着けないのか。
誰も約束してくれませんが、今は信じて可動域改善と反復練習。
踊り場を一途に歩きます。