基本的に監督、コーチの先生方の意向に沿って実施するものという理解でいますが、一指導者としては以下のように考えています。

・技術 > 筋力

技術的に未熟な選手が、いわゆる筋トレやウエイトで競技力を高めたケースを見たことはありませんので、中学・高校部活動では監督・コーチの指導時間を奪ってまでトレーナーがトレーニング指導するのは上手くないと考えます。
「跳躍高アップ ⇒ 滞空時間 長 ⇒ 空中で発揮するプレーのパフォーマンス向上」という経験はありますが、筋力アップが技術習得を早めたこともありません。

・関節可動域

不十分な関節可動域が原因で身につかない技術があるため、主要な関節可動域は重要視しています。
実際は、ほぼ全員が不十分な関節可動域で入部してくるので、チーム全体でシーズンを通して取り組むことが多いです。

・足部機能

地面に安定して立てると余分な力が抜るので、足部機能の向上は技術習得を早め、また動作の初動を速くします。
技術習得を妨げるほどの足部機能低下を起こしている選手が年々増えています。以前は競技の練習を積むことで自然に発達した機能だと思うのですが、しゃがむ機会の少ない生活習慣やシューズの高機能化などの影響で、別個に時間を割いて取り組む課題になりつつあるという印象です。

・走動作(加速、スプリント)と切り返し動作

走動作と切り返し動作をトレーニングすることで、本練習の強度がグッと高まります。特に女子選手では、運動能力に秀でた選手以外は動作トレーニングを別個に行わないとなかなかプレーの強度が上がらないと感じています。
サッカーやバスケでは加速と切り返しは競技の主要な動作なので、積極的にトレーニングすることが多いです。
トレーニングでは光電管とタブレットを利用します。正確なタイムとフォームのクイックフィードバックで、身体の使い方を試行錯誤しながらトレーニングできます。ちなみに、腕と脚を連動させて動作できるようになると、お尻と腰背部の厚みが少しずつ増してきます。

・筋力は強度の高い練習の結果

強度の高い練習を積むことで実践的な筋力は自ずとついてきます。
技術が拙いうちは練習強度が上がらないので、技術的に発展途上のチームは競技の練習を優先するべきだと考えます。

・体幹トレーニングは不要

いわゆる体幹トレーニングの優先順位は相当低いです。
地面に足裏をつけてプレーする競技では、中学生・高校生に対して実施を提案することはないと思います。