予防
4~6種目を継続

基本同じ種目を継続します。
ごく一部の競技とポジションを除けば十分防げているので、2011年から変えていません。

実戦に即した練習を重視するチームでよく機能します

ケガで練習を外れる上級生がいなくなるほどまでになります。
重要な関節に本来の可動域があることと、無理のない身体の動きを身につけることが主旨の予防法なので、実戦に即した練習と相乗効果があるのだと考えています。

小さなケガを減らして大きなケガを防ぐ

手術を要する膝のケガが毎年2件以上出ていたチームを4年間指導して、
1年目 1件
2年目 1件(古傷の再受傷)
3年目 0件
4年目 1件
でした。

最も有効な強化策

どのチームもはじめはあまり期待していません。何をやってもたいして変わらないだろうと諦めているようにも感じます。
関心が高いのはフィジカルトレーニングと、治療,リハビリ,テーピングなどケガした後のことです。
前者は直接的に、後者はケガした選手が大会に間に合うかどうかで、強化と競技成績にかかわるからだと思うのですが、経験上ケガを防ぐと相当強くなるし勝ちます。
ポイントは練習の強度だと思います。
常にケガ人がいるチームでは、すでに痛くてもう少し悪化したら練習を外れる選手と、復帰したけどまだ上がってない選手が練習に混ざっているので、強度が上がりません。
練習強度が低いので、練習したことが試合で通用しません。
通用しないので練習を変えたくなる、新しい練習はより低い強度からスタート、という悪循環に陥っている指導者もいます。
一方、ケガを防げているチームは練習強度が上がり、練習の成果が試合に反映しはじめ、選手も指導者も別の練習に目移りすることなく細部を追求できるので、競技力は向上し指導は深まります。

予防は公平だが治療は偏る

有効な予防策を整備することは選手全員の利益になるので不満がでにくく、実際にお金も集めやすいようです。
治療,テーピングなどのケガした後の手助けは、どうしてもレギュラーメンバーや上級生に手厚くなってします。

ケガしたとき、痛いとき
パフォーマンスが上がるときも痛い

ちゃんと練習しているチームでは、ケガで痛いことよりもパフォーマンスが上がっているから痛いことのほうがはるかに多いです。
痛みがでたときの練習の継続,調節,制限を他人の指示でする選手は、成長をフイにするか悪化させて長期化するか。前者は年々増えている印象です。

自己管理を身につける機会

やらされないとできない選手はどのチームにもいますが、ケガする選手は丁寧なストレッチができていないので、ケガしたときは自己管理の重要性を説く大事な機会にしています。

鍼灸治療

予防が効くので治療しない帯同日のほうが多いですが、打撲が多い審美系競技と突き指が多い競技では灸治療をよくします。
同じ選手を2週以上連続して治療することも滅多にありません。