雨の四万十川ウルトラマラソンをワラーチで走って

2017年の四万十ウルトラマラソンで、鼻緒の結び目と中敷きが消耗した事例です。

当日は終日雨。ゴールまで残り1kmで制限時間の19時になり大会車両に収容されたので、14時間濡れっぱなしで99km走ったことになります。

使用したワラーチ

8mm厚に帆布で中敷き加工したものを、野辺山ウルトラの42kmと村岡ウルトラの73kmとやさかウルトラの100kmを含めた370km走った状態でレースに臨みました。

上記の3レースはアップダウンの激しい山間地のレースなので、ハードに使い込んだ状態だったと言えます

鼻緒の結び目

レース前

両足とも削られて、特に左足(写真右側)の結び目がずいぶん小さくなっていますが、

首がまだしっかり太い(耐用期間の最終盤は首が細くなる)ので、

370km走ってこの状態なら、あと100kmくらいもつだろうという判断でした。

レース後

比較的傷んでいない方だった右足の結び目が、ほどけるまで削れていた一方で、

右より小さかった左の結び目は、さらに小さくなってはいるものの残っていました。

四万十川ウルトラのコースのアップダウンがさほど激しくないことを鑑みると、水濡れが傷みを早めたのだと思います。

また、左右の摩耗度合いの違いから、ランニングフォームの影響も大きいことがわかります。

中敷き

レース後、左足の母指球の部分が剥がれていることに気づきました。

6時間くらいで着いた56.5km地点の第2関門では、

主観的にも、左の着地はひねりながら母指球に荷重していたので、フォームの影響もあったと思います。

さいごに

ちぎれても結び直せば走り続けられる鼻緒の結び目とは違い、中敷きは剥がれたらそれまでですが、

・6時間くらい走って到着した56.5km地点の第2関門ではまだ剥がれいなかった
・当時はランニングフォームがかなり拙かった
・より耐水性の高い接着方法に変更した

という3点から、「長時間(半日以上)でなければ雨天でも使用可」で中敷き加工を提供しています。

2023年3月の時点で、剥がれ問題の報告・相談はありませんが、あれば対策とあわせてお知らせします。

中敷き加工をご検討の際はこちらの記事も是非ご一読下さいませ。

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