中敷きについて ― メリット、デメリット、剥がれ問題 ―

中敷き加工についてまとめました。購入の際の参考にご活用くださいませ。

メリット

足裏の保護と滑り止め

ワラーチ6mm厚8mm厚は、足裏が汗や雨で濡れると滑りやすく、乾いてると皮膚がヒリヒリするくらい滑りません。
どちらも慣れれば許容範囲内ですが、中敷き加工でそれぞれ軽減できます。

ノンスリップレザーは、乾いていても濡れていても適度に滑りにくいので、どの環境でも滑り止めと足裏の保護を両立します。

コーデュラナイロンは、濡れているときの滑りにくさはちょうどいいのですが、乾いているとやや滑りやすいので、滑り止め効果が限定的です。

意欲の喚起

赤やオレンジといった暖色には意欲や高揚感を高めるポジティブな心理効果があるとされており、トレーニングの継続を助ける効果が期待できます。

事実、試し履きは赤いワラーチがダントツにはかどります。

ワラーチの補強

高強度素材のコーデュラナイロンはもちろん、それほど強い素材ではないノンスリップシートでも十分な補強効果があります。

デメリット

裸足感覚の低下

ノンスリップシートは厚さ(1mm厚)と重さで、コーデュラナイロンは非伸縮性素材のためそれぞれ裸足感覚を損ねます。

裸足感覚を優先するならワラーチ8mm厚に中敷き加工するのはおすすめしません。

滑る

コーデュラナイロンなどの織物素材は足裏が乾いていると滑りやすいので、滑り止めが目的の中敷き加工はノンスリップシートをおすすめします。

剥がれ問題

2017年から18年にかけて事例を発生させたことと、それに対応した接着の追求で価格を高騰させたことで、ご迷惑をおかけした剥がれ問題ですが、2021年から以下の条件で落ち着いています。

・価格は1,000円前後まで
・天候をえらばず300km以上の試し履きで接着の耐久性を確認
・雨中では長時間使用をひかえて使用後すみやかに乾かす

雨中で許容される使用時間をはっきりとした数字で示すことはできませんが、水濡れ状態の連続使用が原因で剥がれた事例は、把握している中では私が走った終日雨の四万十川ウルトラマラソン(2017)だけです。
当時より接着性能は高いものの、念のため長時間使用を控えていただくようお願いしています。

素材によっては以下の策を講じました。

ノンスリップシート

被着体を選ばないマルチスペックの接着剤で、接着効果が安定しました。

接着剤やテープに詳しいお得意様から、「素材によっては成分を変性させて接着効果が無効化するものがあるので、ひょっとしてそれが原因ではないか?」とのご指摘があったおかげです。

織物

コーデュラナイロンや帆布といった織物素材は、裏がウレタンでコーティングされたもののみを使用するようにしました。

接着面に水が入り込みにくくなったのが、接着効果の安定につながったのではないかと考えています。