医療業界では、「長距離走=膝を傷める」ってことになっています。

スポーツ現場に限って言えば、医療の通説には実際に起こる事実に反するものがいっぱいありますが、コレに関しては概ね事実だと私も思います。

健康・医療情報に関心の高いご時世なので、薄っぺらなサンダルで走るって見聞きした人が、「膝、大丈夫?」って思うのも無理ありません。

でも、膝を傷めないランナーがいるのも事実です。

要は膝を傷める走り方と傷めない走り方があるのです。 そして、シューズでは膝を傷める走り方で走れちゃうけどワラーチでは走れないのです。

 

膝が痛いのは2パターン

膝が痛いのは大雑把に言って2パターンあります。

ひとつは筋肉が付着部を過度に引っ張って痛いケース。

ランニングでは接地する際に太ももの前を走る筋肉に力が入り、膝の下や内側の筋肉の付着部が引っ張られます。 接地衝撃の大きさが痛みの原因になるケースです。

もうひとつは膝が捻じれて痛いケース。

前足部に十分荷重できない状態で歩いたり走ったりすると、膝に回旋力が加わり痛くなります。 膝は肩と並んで構造がとびきり不安定な関節なので、その程度のことで捻じれてしまうのです。

 

接地と足部機能が改善されて膝が守られる

接地衝撃をまったく吸収してくれないワラーチなので、コレで走っていると、おのずと前足部で柔らかく接地する走り方になります。

シューズで走るときよりも接地衝撃はむしろ小さいため、太ももの前の筋肉が付着部を強く引っ張ることがなくなります。

また、前足部の機能が向上していくので荷重しやすくなり、膝関節が安定します。

どうしても踵(かかと)から接地して走りたい人や、痛み止めの薬を飲んで走る人でない限り、ワラーチ ランで膝を傷める心配はないのです。

むしろ膝痛に悩まされているランナーにこそ、痛みを克服する手段として活用してほしいと思っています。