不整地用ワラーチ 現行品と試作品

知人から、ハイキングコースを歩くのに履けるワラーチ作れない?と持ちかけられたのがきっかけで作り始めた不整地用ワラーチ。

2019年夏に販売を開始できましたが、それまでボツになったアイデアはたくさんありますし、販売開始後に変えたこともあります。
今後も素材や工法を変更・改良することがきっとあるので、それらを備忘録として残しておこうと思います。

条件

多少ぬかるんだ泥でも滑らないことと、小枝を踏み抜かないこと。

ウチのワラーチ全体のコンセプトである、「厚くしない,重くしない,複雑にしない」も可能な範囲でかなえたいところです。

現行品

18年夏に販売を開始した4つ目の試作品の、成形と接着の工程を改良したもので、オンラインショップで販売中です。

26.5cmで167gと、ウチのワラーチとしてはかなりの重さですが、それ以外はおおむね条件を満たしています。

成形

当方のワラーチは、ハサミで切ってヤスリでバリをとるだけの単純な方法で成形しています。

不整地用も同じ方法で成形していたのですが、使用しているスニーカーソールにはハサミが入りにくくヤスリもかからないので、前後の曲線部分がガタガタでした。

そこで、自由曲線を描くのに使う雲形定規というものをあて、それにそってナイフを入れていく方法に変えました。

作業時間は伸びましたが、輪郭ははるかに滑らかです。

圧着

温めると粘土のように柔らかくなるプラスチックで型を作ることで、重しで圧着する方法が採れるようになりました。

前作のハンマーで叩く方法では不安だった凹部分への圧も、しっかりかかります。

これまでの試作品

1作目,2作目

1作目は既存のワラーチ6mm厚に、ゴムスポンジ4mm厚とレザー調ノンスリップシートを重ねて貼り合わせたもので、

2作目はレザー調ノンスリップシートの代わりにゴムシート0.3mm厚を貼ったものです。

厚さを増しただけあって小枝を踏んでも大丈夫でしたが、この凹凸パターンでは泥での滑り止め効果はありませんでした。

なお、布目ゴムシートは足裏が真っ黒になるので、滑り止めとしては悪くなかったので個人使用ならアリですが売り物としてはボツでした。

3作目

ビブラム ART-2002 という5mm厚のスニーカー用ソールに、ゴムスポンジ3mm厚とレザー調ノンスリップシートを重ねて貼り合わせました。

結果的にはお蔵入りさせたのですが、問題なのは加工がしにくいことだけでした。

小枝を踏み抜く心配もありませんし、凹凸がさほど深くないのに泥で結構グリップしました。

泥が左右に逃げやすい凹凸パターンなのかもしれません。

4作目

ビブラム 446K という、3作目より少し柔らかい6mm厚のスニーカー用ソールに、ゴムスポンジ3mm厚とレザー調ノンスリップシートを重ねて貼り合わせました。

ハサミも入りにくいしヤスリもかからないので輪郭がガタつきますが、3作目のソールよりは加工しやすいです。

トータル300km(その後460kmまで延伸)の試し履きで踏み抜きなどの条件と耐久性の確認し、2019年8月から販売を開始しました。